RE100と海外再エネ証書調達の最新トレンド ~I-REC、市場バウンダリ、インパクト、Scope 3~

 

グリーンアンドブループラネットソリューションズでは、2024年9月~12月にかけて「無料ウェビナー:RE100と海外再エネ証書調達の最新トレンド~I-REC、市場バウンダリ、インパクト、Scope 3~」を開催します。本ウェビナーでは、RE100や欧米先進企業の対応状況について紹介するとともに、海外再エネ証書I-RECの最新の市場状況、先進企業の調達事例やScope 3を含むサプライチェーンを見据えた脱炭素グローバルトレンドについても紹介します。

いま、世界中の政府・企業がネットゼロをキーワードに脱炭素化の取り組みを加速させています。企業が自らの事業の使用電力を100%再エネで賄うことを目指す国際的なイニシアティブ“RE100”には世界で430社が加盟、日本からも88社の先進企業が参画しています(2024年7月現在)。生態系や天然資源に負荷をかける直線型経済モデルからの脱却、および循環型経済への転換はグローバルな課題として様々な分野で取り組みが進められており、温室効果ガス排出量が大きい電力部門においても、従来の化石燃料から再生可能エネルギーへの転換は不可避となっています。

企業や自治体にとって、再エネ電力を活用することは環境面の貢献だけにとどまりません。投資家は、投資対象企業の選定に際して、自然エネルギーを積極的に利用しているかどうかを評価するようになってきています。企業は、取引先やサプライヤーの選定に際して、再エネへの取り組みや温室効果ガス排出量を評価しています。政府は、補助金や入札案件の条件や評価項目として、自然エネルギーを重視しています。もはや、再生可能エネルギーの重要性を無視していては事業自体が立ち行かなくなる時代になってきています。

~日本とグローバルにおける脱炭素化に向けた取り組み~

  • ジェトロの「2023年度日本企業の海外事業展開に関するアンケート調査」では、国内の取り組みについて全体の4割、大企業に限れば約8割の企業が脱炭素化に「すでに取り組んでいる」と回答。海外における取り組みについて、国内の取り組みに比べて遅れているものの「今後取り組む予定がある」企業を合わせると全体の6割を超え、今後、海外での取り組みも国内の水準に近づく可能性がある(JETROウェブサイト)。
  • Apple Inc.(アップル)が2024年4月に発表したバリューチェーンの脱炭素化目標によると、直接製造に費やす費用の95%に相当する320社以上のサプライヤーが、2030年までにアップルの製造に再生可能エネルギー100%使用することを約束。これは2023年の250社から増加しており、脱炭素化目標を大きく前進させている(ESG Journal)。

 

グローバル企業にとって、脱炭素の取り組みは国内拠点のみにとどまりません。会社全体のカーボンニュートラルを目指すためには、海外拠点が所在する国の電力事情を把握するとともに、事情に合わせて取り組みを進めなければなりません。RE100においても、電力調達における地産地消の原則が示されています。

さらに近年では、サプライチェーン全体での脱炭素を推進する取り組みも加速しています。サプライヤーから排出されるScope 3をいかに削減するか、先進企業も試行錯誤しながら取り組みを進めています。弊社にも、取引先からの要請のために再エネ証書I-RECを買う必要があるお客様からの注文が増えています。しかし、すべての取引先が再エネ調達を要請するわけではない中、工場の消費電力100%を再エネ化するか、特定の取引先向けに一部だけ再エネ化するか、後者であればその根拠をどう証明・説明するか、みなさんいろいろと検討を重ねていることと思います。

本ウェビナーでは、RE100や欧米先進企業の対応状況について紹介するとともに、海外再エネ証書I-RECの最新状況、先進企業の調達事例やScope 3を含むサプライチェーンを見据えた脱炭素グローバルトレンドについても紹介します。

 

1. 開催概要

セミナー名称 RE100と海外再エネ証書調達の最新トレンド ~I-REC、市場バウンダリ、インパクト、Scope 3 ~
開催日時
  • 2024年9月12日(木)日本時間15:00-15:45(Zoom登録
  • 2024年10月17日(木)日本時間15:00-15:45(Zoom登録
  • 2024年11月14日(木)日本時間15:00-15:45(Zoom登録
  • 2024年12月19日(木)日本時間15:00-15:45(Zoom登録

※各回の講演内容はほぼ同様の内容となります

参加・視聴方法 ウェビナーはZoomを利用します。上記のZoom登録リンクよりお申し込みください。

※参加に際しては、主催者の承認が必要です。お申し込み時点では参加が確定しておりません故、ご了承ください。お申込内容により参加をお断りすることがあります(個人名義や当社競合組織、コンサルタント等。フリーメールアドレスでお申し込みの場合。所属や氏名が不明な場合)。

受講料 無料

 

2. 講演プログラム

時間 講演内容
13:00(日本時間) はじめに

  • 会社紹介
  • 講師紹介
13:05 【1】RE100の技術基準と最新トレンド

  • 市場バウンダリー
  • 追加性
  • インパクト(Green-e, EKOenergy, Gold Standard)
  • 次回の技術基準改定に向けた議論

【2】海外再エネ証書と企業の調達状況

  •  I-RECと最新の市場状況
  • 先進企業の調達基準
  • 目的に応じた証書購入――取引先のScope 3、製品のカーボンフットプリント(ISO 14067)など

【3】まとめ・弊社サービス案内

13:30 質疑応答
13:45 終了

※講演内容は事前告知なく変更・中止する可能性があります。

 

講師:

梅山研一

グリーンアンドブループラネットソリューションズ社 Managing Director

エンヴィックス有限会社にて10年以上にわたってタイを中心に環境分野のリサーチ&コンサルティング業務に従事。2016年からタイ現地法人にて、日系製造業を中心に環境・エネルギー・脱炭素等分野におけるコンサルティングサポートを提供。アジア工科大(タイ・バンコク)環境工学修士課程修了。ユネスコ水教育研究所(オランダ・デルフト)環境科学修士課程修了。公害防止管理者(水質1種)。

 

Green & Blue Planet Solutions社について

タイ・バンコクを拠点に環境・エネルギー・労働安全衛生分野のリサーチ&コンサルティング事業を展開する日系企業。エンヴィックス有限会社および株式会社ヤマキ環境の合弁企業。脱炭素関連では、再エネ証書I-RECやカーボンクレジットのプロジェクト開発・創出および調達販売、排出量の計算等の炭素会計関連サービスを提供。

グリーンアンドブループラネットソリューションズでは、以下の気候変動関連ソリューションを提供しております。

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