Home 実績 EU炭素国境調整措置CBAM規制対応コンサルティング

EU炭素国境調整措置CBAM規制対応コンサルティング

場所 :
タイ国サムットプラカン県
業種 :
製造業(鉄鋼業)
サービス :
EU-CBAM規制対応

背景

EUでは、2050年のカーボンニュートラルに向けた一連の政策Fit for 55政策の下で、2023年10月に炭素国境調整措置(CBAM:Carbon Border Adjustment Mechanism)の運用を開始。EU域外におけるカーボン・リーケージの防止、ならびにEU内外における炭素課税の不平等さをなくすために導入されたCBAMにより、EU域外の対象製品(鉄鋼、アルミ、肥料、セメント、水素、電気)の製造業者には、製品の製造に伴う二酸化炭素排出量を計算、報告することが要求されることとなった。移行期間終了後の2026年以降、EUの輸入者がCBAM証書を購入する形で、排出量に伴う課税を支払うことになる。弊社は、在タイの日系鉄鋼製品メーカーより、EU-CBAM規則に則った製品の排出量計算およびEU取引先への報告資料の作成を含む、一連のEU-CBAM規制対応業務を受託。

 

サービス概要

弊社チームが、タイ王国サムットプラカン県の鉄鋼製品(パイプ、継手等)工場を訪問。製品の原材料、使用エネルギー、製造工程等について理解を深めるとともに、原材料の調達先やEUの取引先とのコミュニケーション状況についてヒアリング。顧客と週次ミーティングを重ねながら、EUの取引先に提出する排出量計算シートを作成。併せて移行期間終了後の2026年以降に必要となる第三者監査を見据えて、排出量計算のデータ取得方法と科学的根拠をまとめた モニタリング手順書(MMD:Monitoring Methodology Document)を含むCBAMハンドブックを作成、顧客担当者の研修を実施。

 

お客様にとってのメリット

CBAMはこれまでになかった全く新しい規制手法であり、多くの会社が対応に困惑、苦慮している。CBAM規制対応を通して、顧客は自社の排出量を把握、今後の排出関連データ取得方法ならびに削減計画を、CBAM課税が始まる前に早めに検討を開始。またEUの規制に対する理解を深めるとともに、取引先に積極的なCBAM対応の取り組みを行っていることを説明、顧客との信頼関係向上に寄与。