タイ天然資源環境省の国立公園・野生動物・植物保全局は、2021年8月3日、“国立公園・野生動物・植物保全局告示:すべての海洋国立公園においてサンゴに有害な日焼け止め剤を禁止する件について”を官報にて公布しました。本告示により、8月4日より以下の4つの成分を含む日焼け止め剤について、国立公園内への持込および使用が禁止されました。

  • Oxybenzone (Benzophenone-3, BP-3)
  • Octinoxate (Ethylhexyl methoxycinnamate)
  • 4-methylbenzylidene camphor (4MBC)
  • Butylparaben

学術研究によって、日焼け止め剤にはサンゴの生殖に影響を与え、白化現象を引き起こすことが報告されています。パラオやハワイにおいてはすでに類似の規制が制定されており、タイにおいてもサンゴ礁の生態系を保護するために、このたび規制が導入されることになりました。違反者に対しては最大10万バーツ(約35万円)の罰金が科されることになります。