タイ工業省は、2023年5月31日、「工業省告示:仏暦2566年(2023年)廃物又は不用物の処理」を公布しました。本告示は、工場から排出される産業廃棄物の管理方法について定めた仏暦2548年(2005年)告示を廃止、刷新するものです。昨今タイでは産業廃棄物処理処分業者による不適正な管理ならびに環境汚染が大きな社会問題となっているため、新たな告示では排出者の責任が強化され、より厳しい管理が要求されるようになりました。

新たな告示によって、以下の新たな要求が工場等の排出者に課せられることとなりました。

  • 廃棄物の容器に、会社名、廃棄物の名前及び区分又は種類のコード、収納開始年月日、及び密閉年月日を含むラベルを貼ること。
  • 廃棄物保管場所のレイアウトを作成すること。
  • 排出者は、委託先の廃棄物処理事業者に対して法令順守を徹底するよう管理すること。当該廃棄物が適正に処理されていない事実が判明した場合、当該廃棄物はまだ処理されていないものとみなされ、適正な処理が完了するまで排出者が責任を負うこと。

広範な事業者に大きな影響を及ぼす法令改正です。工場事業者のみなさんは、今一度法令内容をご確認下さい。