タイ天然資源環境省公害管理局(PCD: Pollution Control Department)は、2021年4月下旬、廃電気電子機器(E-waste)の適正管理のために策定したWEEE(Waste Electrical and Electronic Equipment)法案最新版をウェブサイトに公表、意見募集を開始しました。タイでは、拡大製造者責任(EPR:Extended Producer Responsibility)の原則に基づくWEEE法案がかねてから議論されており、今回の意見募集は2018年以来の実施となります。
2018年当時の法案からの大きな変更点として、以下2点があります。
- 対象製品の記載が削除。以前の法案では、コンピュータ、電話及び携帯電話機、エアコン、テレビ、冷蔵庫の5製品を主たる対象製品と規定。
- 製造者の義務が、リサイクルスキームへの参画・運用よりも運用資金拠出に重きを置いた内容に変更。以前の法案では製造者に収集義務が課され、どの製造者/ブランドによる製品のスクラップであれ、収集活動を拒否することはできず、また製造者は責任を負う製品の処理計画を作成、実施するよう規定。
当局は、2021年内の法案成立を目指しています。なお意見募集期間は、2021年4月23日~5月23日の1ヶ月間です。