タイのエネルギー省は、2020年11月12日、官報にて「エネルギー省令:仏暦2563年(2020年)省エネのための建物の区分又は規模、並びに設計における規格、基準及び方法の規定」を公布しました。本省令は、延べ床面積が2000平方メートル以上の建物(工場を除く)の省エネ設計基準(BEC:Building Energy Code)を定めるものです。具体的な省エネ基準値は、今後公布されると予想される下位法令によって明らかになる見通しであり、以下の項目に対して基準が設定される見込みです。

  1.  建物外皮の熱伝達値
  2.  電気照明システム
  3.  空調システム
  4.  給湯器

 

オフィスビルやショッピングセンター、ホテル、医療施設、コンドミニアム等の建物(新築および既存建物の拡張の場合)は、本省令に基づく省エネ基準を満たさなければなりません。なお、延べ床面積が5000平方メートル未満の場合には2年間、また同じく1万平方メートル未満の場合には1年間、本省令の施行が猶予されます。