タイ工業省は、2025年9月1日、「工業省告示:仏暦2568年(2025年)水銀又は水銀化合物を使用する工場の設立ならびに拡張の禁止および水銀又は水銀化合物の使用の禁止」を公布しました。本告示は、水俣条約加盟国として、水銀の発生源を規制することにより、その環境への放出量を削減するために制定されたものです。

規制対象となるのは、以下の事業を営む工場である。

  1. クロルアルカリの製造
  2. 水銀又は水銀化合物を触媒として使用したアセトアルデヒドの製造
  3. 塩化ビニルモノマーの製造
  4. ナトリウムまたはカリウムのメチラートまたはエチラートの製造
  5. 水銀を含む触媒を使用したポリウレタンの製造

上記の事業を行う工場について、水銀又は水銀化合物を使用する工場の設立ならびに拡張が禁止されます。
また、既存の上記事業を営む工場についても、製造工程において水銀又は水銀化合物を使用することが禁止されます。