電子部品製造工場のフェーズI環境サイトアセスメント
場所 : チェンマイ県、タイ
業種 : 電子機器製造業
サービス : 環境サイトアセスメント
背景:
企業買収や事業投資においては、対象事業に潜在する環境リスクや法令順守状況を事前に把握することが重要です。特に海外投資家によるM&A案件では、環境デューデリジェンス(Environmental Due Diligence:EDD)が投資判断の重要な要素となります。本プロジェクトでは、タイ・チェンマイに所在するプリント基板(PCB)組立工場を対象に、フェーズI環境サイトアセスメント(Phase I Environmental Site Assessment:ESA)を実施しました。当該工場は外国投資家による買収対象となる予定であり、デューデリジェンスプロセスの一環として環境リスクの評価が求められていました。そこで当社は、国際的に広く採用されているASTM E1527-21に基づくフェーズI ESAを実施し、タイの法規制要件も踏まえた環境デューデリジェンスサービスを提供しました。
当社の取り組み:
当社は、対象工場の環境管理体制および潜在的な環境リスクを把握するため、現地調査および文書レビューを実施しました。現地調査では、工場施設、生産工程、化学物質の保管・使用状況、廃棄物管理、排水処理設備などを確認するとともに、主要な管理責任者へのヒアリングを実施しました。また、過去および現在の操業状況についても調査し、環境上の懸念事項の有無を評価しました。さらに、環境許認可、モニタリング結果、事故・漏洩記録、内部・外部監査報告書などの関連文書を詳細にレビューし、法令順守状況および潜在的な環境負債の有無について分析を行いました。
調査結果は、投資判断に必要な主要事項を整理した報告書として取りまとめ、デューデリジェンスの限られたスケジュールの中でクライアントへ提出しました。
選ばれる理由:
当社は、タイの環境法規制に関する深い知見と、国際基準に基づく環境デューデリジェンスの豊富な実績を活かし、投資家や企業の意思決定を支援しています。
本プロジェクトでは、電子機器製造工場における潜在的な環境リスクや法令順守上の課題を明確化するとともに、環境および労働安全衛生に関する不適合事項を整理し、クライアントがリスクを適切に評価できる情報を提供しました。また、単なる現状評価にとどまらず、将来的な環境責任や追加投資の可能性についても専門的な観点から分析を行い、投資判断に必要なリスク情報を提示しました。当社は、ASTM基準に準拠した環境デューデリジェンスを通じて、M&Aや事業投資に伴う環境リスクの低減と円滑な取引の実現を支援しています。