CBAM社内研修・ワークショップ

場所 : サムットプラーカーン県、タイ

業種 : 電子機器製造業

サービス : CBAM社内研修

背景

EUの炭素国境調整メカニズム(CBAM)の導入により、タイからEU向けに製品を輸出する企業には、製品の組み込み排出量(Embedded Emissions)の算定および報告が求められるようになっています。特に、鉄鋼やアルミニウムを使用する製造業では、サプライチェーン全体を通じた排出量データの把握と管理が重要な課題となっています。

本プロジェクトのクライアントは、タイに生産拠点を持つ欧州系電子機器メーカーです。同社では、CBAMへの対応に向けて、調達・生産・経理など複数部門にまたがるデータ収集体制の構築が必要となっていました。しかし、CBAMは比較的新しい制度であり、社内に十分な知識や実務経験が蓄積されていなかったことから、従業員の理解向上と組織的な対応体制の整備が求められていました。

当社の取り組み

当社は、クライアントの事業内容や組織体制を踏まえ、実務に直結するCBAM研修プログラムを設計・実施しました。

研修は現地で1日かけて実施し、CBAM導入の背景や制度の概要、最新の規制要件、組み込み排出量の算定方法、報告手続きなどについて体系的に解説しました。また、CBAM対応に必要となるデータソースや社内での情報収集体制についても具体的に説明しました。

さらに、調達部門、経理部門、生産部門など異なる役割を持つ参加者が実務レベルで理解できるよう、研修内容をカスタマイズしました。加えて、EUの算定方法論に基づいた実践的なワークショップを実施し、参加者が自社製品を想定した組み込み排出量の算定や報告プロセスを体験できる機会を提供しました。

選ばれる理由

当社は、変化の速い国際的な環境規制に関する最新情報と実務経験をもとに、企業のコンプライアンス対応を支援しています。

本プロジェクトでは、CBAMの制度概要だけでなく、実際の算定・報告業務に必要な知識やノウハウを提供することで、クライアントの社内対応力向上に貢献しました。特に、調達・生産・経理など複数部門が連携して取り組む必要があるCBAMの特性を踏まえ、部門横断型の研修プログラムを提供したことが大きな特徴です。

また、実践的な演習を通じて、参加者が自社の業務に即して組み込み排出量の算定やデータ収集の流れを理解できるよう支援しました。これにより、クライアントはCBAM対応に必要な社内体制構築を進めるとともに、将来の規制強化にも柔軟に対応できる基盤を整えることができました。